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2011年4月 8日 (金)

静かな日常

朝一番、

廊下をパタパタ裸足で歩いてくる音が合図。

カチャ。

ドアが開いて、もうすぐ2歳になる姪が寝ている私に忍び寄る。

その時の私のリアクションは様々で、

飛び起きてみたり、寝たふりを続けてみたり、

笑わせようと色々演じる。勿論寝起き。

そして次の瞬間、朝一の遊びに誘われている。

勿論、ゆっくり寝たい、

寒いからすぐに飛び起きたくなんかない。

でも、かわいいから遊んでしまう。

子供のかわいさはズルイ。

そんな姪が、ある時ワタシの気に入りの本を触っていた。

開いてなにやら読んでいる風。

そして、いきなりブックカバーを引き裂いた。

まだ2歳に満たないわけだから、もちろん故意ではないし、それは遊びの延長。

いや~~~、大事な本やのに~

え~~~

そんな姪の前で、かなり本気で嫌がってしまう。

「本は破らないのよ」と、姉に言い聞かせられる姪はきょとんとしている。

そして言われるままに「ごめんね」と言う。

いいよ、いいよーー

無理やり言うワタシ。

そして、破れたカバーをセロテープで貼り付けようとする大袈裟なワタシ。

ちょっとイラッとしてるから、テープもよれて貼り付く…

仕方がないと思うのに、それがとても気に入っている本だったことがワタシを波立たせている。

ブックカバーが何だっていうんだ?

そもそもカバーじゃないか。

それが破れてどうなる?

よく見たら、カバーを外した本の方が素敵。

ザラザラした質感の、砂や土のような色をした本は、確かにツルツル光ったカバーよりずっといい。

無理やりそう思おうとしたわけではない。

ただ、自分のイライラがどこからきたのかに気づいた。

今起きていることに気づいた。

そしたらスッと落ち着いて、波立った自分が可笑しくなった。

姪のせいなんかじゃない。

なんだか…笑える。

とても大事なものや、好きなもの、

ワタシのものだと主張してしまう物への執着ってすごい。

そんな執着がなければ、すごく穏やかだろに。

執着のタネ、あまり増やすもんじゃないな。

そのものがどうなっても、

あらそうって、好きだったけどまあいいやって、

そんな風に思っていられる気持ちって、かっこいい。

そんな風に思えるものだけで本当は充分なんだろうな。

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